待機時間記録義務化


「トラックの待機時間 記録義務化」という驚くべきニュースを見ました。 ようやく運送業者の大きな問題が解決に向けて動き出すきっかけになるかもしれません。 ただいつも思うのは目的は単純なのに外堀を埋めるような抽象的で核心を突かない方法に苛立ちを感じます。
 これでは運送を使うお客様には真意が伝わりにくい。 肝は適正価格の収受、つまり運賃の上昇を意味します。
 重要なポイントは適正な運賃を頂くことによって生じてくる商品価格の上昇を消費者様に認めてもらうことです (確かにその発信を運送業者が自社の仕事が減る事を恐れるがために、してこなかったことに大きな問題があるのですが…)
 特に食品系は、低価格が競争力の最たるところとなっていて、メーカー様も苦戦を強いられているのは明白でしたので、それに携わる運送業者も長い間何とか耐え忍んできましたが、近年の適法強化と諸コストの増加、とどめは人手不足により業界そのものが危機的な状況になっております。 今までは本来頂くべき費用をお願いできぬまま、無理をしてきましたが、積もり積もって問題山積み、八方塞がりの業界になってしまいました。
 雑な表現ですが、実際に、合法的で健全な運送会社を維持しようとすればほぼ1.5倍~2倍の運賃が必要です。 これだけ頂ければ運送の現場は労基法的にも特例扱いの必要もなく、標準的な労働条件になり、十分な人材確保と教育ができ、やがては職業としての魅力が回復し、ドライバーのなり手も増えます。 ただそうなれれば、物の価格に大きな変動が起きます。この根本的なことを皆さんにお伝えして、運送を使用されるお客様のダメージを最小限に抑える広報が必要です。
 
 しばらくは運賃に大きな開きが出始めると思われます。 現在でもそうですが、合法化を進める企業と、まだほとんど気にせぬまま走る企業との格差がさらに大きくなります。
 運送会社の質も二極化に向かうと推測でき、つまりは確実で安定した物流を確保するコストは今よりも格段に大きくなり、それを払えない場合は低価格・低品質・不安定の物流業者を使わざるを得ず、結局商品価値を損ねるリスクにさらされることとなり得ます

私は2.3年前から、お客様に運賃が跳ね上がる時が来ます。だから商品価格・売り方を今のうちからその時に対応できるよう準備することが必要ですとお伝えしてきました。
「安くて高品質の運送」は急激になくなってきます。 スポットでのオーダーやイレギュラーへの対応力はますます低下してきています。。
 私が言っても多くの方には届きませんが、このことは運送をご利用される各企業様における今後の営業戦略に大きな影響が出る可能性があります。 そのことを少しでも早くお伝えする事が重要だと思います。

 

国土交通省 http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000128.html

      http://www.mlit.go.jp/common/001186733.pdf

2017年06月07日